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自由研究は作って終わりじゃもったいない!完成後に子どもと振り返りたい3つの質問

夏休みの自由研究、もう完成しましたか?

工作を作った。実験をした。観察を続けた。ワークショップに参加して作品を持ち帰った。
ひとまず形にはなったけれど、

「これだけ提出していいのかな?」
「何か説明を書いたほうがいい?」
「でも、親が文章を考えたら子どもの自由研究じゃなくなってしまいそう……」

と迷うこともあるかもしれません。

そんなときにおすすめしたいのが、完成した自由研究にA4用紙を1枚だけ追加して、子ども自身の振り返りを残すことです。

新しく大がかりなものを作る必要はありません。

A4一枚に、まずはこの3つのタイトルを書いてみましょう。

①やる前は、どうなると思っていた?

②やってみたら、どうだった?

③もう一回やるなら、どうする?

この3つを中心に、子どもが話したことや書いたことを残します。

作品だけでは見えにくい、その子自身の「気づいたこと」や「考えたこと」が見えてくるかもしれません。

自由研究で残したいのは、完成品だけではありません

同じテーマに取り組んでも、子どもが経験したことは一人ひとり違います。

「前から気になっていたから調べた」
「予想していた結果と違った」
「途中でうまくいかなくなった」
「やり方を変えたらできた」
「次は別の方法でも試したい」

こうした言葉は、完成した作品や結果だけを見ると分かりにくいものです。
でもそこには、

  • 最初にどんな予想をしていたか
  • 実際に何が起きたか
  • 何に困ったか
  • どう工夫したか
  • やってみて何に気づいたか

という、その子が実際に考えたり試したりした過程があります。

First Design Studio(FDS)では、完成品の見栄えではなく、子どもが途中で何を見つけ、何を考え、どう試したかという過程を大切にしています。

そのため自由研究でも、「完成度を上げる」ことではなく、すでに取り組んだことを親子で振り返り、子ども自身の言葉で残すことで、自由研究を通して得た体験を経験へとワンランクアップさせてみませんか?

A4一枚にまとめるなら、まずは3つだけ聞いてみよう

振り返りといっても、たくさんの質問に答えたり、長い感想文を書いたりする必要はありません。
まずは、次の3つだけ聞いてみてください。

1.やる前は、どうなると思ってた?

まずは、始める前のことを思い出します。

工作なら、どんなものができると思っていたのか。
実験なら、どんな結果になると思っていたのか。
観察なら、どんな変化が起きると思っていたのか。

テーマを選んだ理由を話したければ、それも一緒に聞いてみます。

たとえば、

「本で見て気になったから」
「YouTubeで見て自分でもやってみたかったから」
「自分の好きなモノを友達にも広めたかったから」

など。

ここで大切なのは、立派な研究目的に言い換えないことです。
本人が「面白そうだったから」と言うなら、それがその子が始めた理由です。

2.やってみたら、どうだった?

次に、実際にやってみたときのことを聞きます。

「どうだった?」だけでは答えにくそうなら、

「思ってた通りだった?」
「違ったところあった?」
「困ったところはあった?」

と少しずつ聞いてみてください。

「予想より時間がかかった」
「思っていた色にならなかった」
「途中で壊れた」
「観察していたら、別の変化も見つけた」

という答えも、大事な記録になります。
うまくいかなかったことを、きれいに隠す必要はありません。
むしろ、予想と違ったことがあったからこそ、

「じゃあ、そのときどうしたの?」

と、その次の行動も思い出せます。

やり方を変えた。
別の材料を試した。
調べ直した。
誰かに聞いた。
一度やり直した。
そのまま結果として残した。

どんな対応だったとしても、まずは実際に本人が何をしたのかを聞きます。
大人が「こうすればよかったね」とすぐに正解を教える必要はありません。

3.もう一回やるなら、どうする?

最後は、次のことを考えてみます。

「もう一回やるなら何を変える?」
「今度やるなら、どうしたい?」

と聞いてみます。

「もっと大きくしてみたい」
「別の条件でも比べたい」
「違う材料を使いたい」
「最初に全部準備しておく」
「次は先に調べてから始めたい」

など、その子なりの答えが出てくるかもしれません。

ここには、今回やってみたからこそ分かったことが表れます。
完成した自由研究を「これで終わり」にするのではなく、次にやるならどうするかを考えて終える
それだけでも、自分の経験をもう一度見直すきっかけになります。

答えに詰まったら、7つの補助質問から一つだけ

3つの質問だけでは答えにくい子もいると思います。
そんなときは、全部聞こうとせず、話しやすそうなものを一つ選んでみてください。

  • ①どうしてこれをやろうと思った?
  • ②やる前は、どうなると思った?
  • ③実際にやってみたら、どうなった?
  • ④思っていたのと違ったことはあった?
  • ⑤困ったとき、どうした?
  • ⑥やってみて初めて分かったことは?
  • ⑦もう一度やるなら、何を変えたい?

この7つを全部埋める必要はありません。

「そういえば、ここで一回止まったよね」
「このとき、やり方変えてたよね」

と出来事を思い出すきっかけを作るだけでも十分です。
目的は、質問票を完成させることではなく、子ども自身が自分の経験を思い出して言葉にすることだからです。

A4一枚は、きれいな作文にしなくていい

振り返った内容は、必ずしも長い文章にする必要はありません。
子どもが自分で書けるなら、短い文章や箇条書きで。
書くことが負担になる年齢なら、子どもが話した言葉を保護者がメモしてもOKです。

たとえば、

やる前
「もっと高く飛ぶと思った」

やってみたら
「途中で曲がったから、つける場所を変えた」

もう一回やるなら
「今度は違う形でも試したい」

これだけでも、その子がどんなことを考えながら取り組んだのかが分かります。
大切なのは、A4一枚を立派なレポートに仕上げることではありません。
その子自身の言葉や考えが残っていることです。

親の役割は「いい答えを作ること」ではなく、思い出す手伝い

子どもに質問しても、

「わかんない」
「忘れた」

で終わることもあります。

そんなとき、つい、

「ここが難しかったんじゃない?」
「こういうことを書けばいいよ」

と答えを補いたくなるかもしれません。
でも、親が自由研究らしい文章を完成させてしまうと、子ども自身が何を考えていたのかは見えにくくなります。

代わりに、

「最初に何したっけ?」
「ここで一回やり直してたよね」
「途中で何か調べてなかった?」

など、実際にあった出来事を思い出す手がかりを渡してみます。

そこから、

「あ、こっちの方法だとうまくいかなかったから変えた」

と本人の言葉が出てくれば、その言葉を残します。

FDSでも、子どもを大人の模範解答へ誘導しすぎず、最初から成功させることより、試したり変えたりした過程を重視しています。

自由研究の振り返りでも、親が「正しい感想」を作るのではなく、子ども自身の経験を引き出す役割に回ることがポイントです。

どんな自由研究でも、「作ったあと」に振り返ることはできる

自由研究には、いろいろな形があります。

何日もかけて作った大きな工作。
繰り返し行った実験。
毎日続けた観察。
調べたことをまとめた研究。
ワークショップで作った作品。

取り組み方や、かけた時間はそれぞれ違います。
なにが「正しい自由研究」かを決める必要はまったくありません。

大切なのは、完成したあとに少しだけ立ち止まって、

「最初はどう思ってた?」
「実際どうだった?」
「次やるなら?」

と、自分がやったことを振り返ってみることです。

完成までにかけた時間の長さではなく、その経験から何を見つけたかを残す。

完成した自由研究にA4一枚を追加するだけで、作品や結果だけでは見えなかったその子自身の予想や、困ったことや、工夫や、次にやってみたいことが少し加わる。

それだけで、自由研究は「完成したもの」だけではなく、その子が何を見て、何を考え、何を試したのかが残る記録になります。

今年の自由研究が完成したら、最後にA4一枚。
作品を見るだけでは分からない、その子自身の経験も一緒に残してみませんか?

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